【インタビュー】「劇団かかし座」代表 後藤圭氏『100種類以上の動物を創り出す"影絵の総合商社"』

(橋爪航)(橋爪航)


みなさんは影絵というと何を想像しますか?

小さい頃に手でカエルの形を作って遊んだりしていた人も少なくないはずだ。今回は日本トップの影絵集団かかし座の代表 後藤圭さんを取材させていただいた。影絵の奥深さを是非ご堪能あれ!



(1)"影絵の総合商社 かかし座"の歴史

 1952年 後藤泰隆により創立

設立して間も無く、翌年には卓越した影絵の技術を買われNHK専属劇団となり、TVで影絵劇の上演を続けていくこととなる。最初はTVの出演が多くNHKの歴史と共に成長したとのこと。

そんな中、全国の子供達から眼の前で影絵を見てみたいとの声が増え学校公演のオファーが入り、そこから本格的に影絵劇の制作を始ることとなった。


 2019年 劇団はめでたく67周年を迎える

はじめは歌にダンス、そして切り絵や人形影絵を中心に舞台表現としての影絵を模索していた。そんな折、演出家関矢幸雄氏から「なぜ手影絵劇をしないんだ」との言葉をいただき研究を重ね。20年の月日をかけ手影絵だけの一時間半公演「ANIMARE」を完成させた。今なお海外公演、学校公演、映像協力とだきに渡る活躍をしている。

今では海外経験も蓄積され、21各国31都市で上演し今年はイタリアで公演を行ってきた。




(2)かかし座の世界観

 世界でも数少ない"プロ影絵専門劇団"

影絵と一口に言っても、「切り絵」「人形影絵」「写し絵」「回り灯籠走馬灯」そしてドイツの国際影絵劇フェスティバルにて初演を飾った「手影絵劇」など様々だ。

光と影のコントラストが美しい影絵。

特に「手影絵」は演者の2つの手から100種類以上の動物が命を吹き込まれる。その生命力には、ついつい人の手で生み出されたことを忘れてしまうほどだ。眼の前の演者の手があっという間に手のひらで創る世界の衝撃は一見の価値がある。


 「影絵はどこまでも素朴である」

代表の後藤圭さんのこだわりだ。だからこそ"人がやっているということが大事"とも語る。筆者も過去に体験させてもらったが、手影絵は見た目以上に体を使う手のひらだけでなく足も腰も体全体で動物を作り上げる。

人がこの世界を作り上げる。眼の前に広がるこの「本物」はCGやAIでは決して生み出すことはできない。人がするというこの事実に人は興奮し共感し感動するのだ。


 かかし座は、個人技の影絵集団ではない

影に本気で向き合ってきた歴史がある。もはやただ舞台をするだけでない影に関することならなんでも答えるプロ集団。まさに影絵の総合商社だ。

(3)大博覧会へのエール「フェスティバルという魅力」

 大博覧会の魅力は何か?

その答えに代表は「フェスティバルとしての魅力がある」のだと教えてくれた。いわくフェスティバルには大きく4つの意味と魅力があるそうだ。


 ①「お客様に楽しんでもらえること」

 ②「劇団にとって宣伝の場となること」

 ③「買い手にとっての買い付けの場となること」

 ④「業界全体のクオリティーの底上げにつながること」


大博覧会はこの全てが網羅され、量と質も保証されている。

子どもたちやお客さんにとっては楽しい舞台があり。劇団にとってはこれからの飛躍へのチャンスの場となる。プロデューサー目線から見ればハイクオリティの劇団を同時にみることができる場であり。


 大博覧会は演劇を志す者にとって、自分がやってみたい舞台との出会いの場ともなる。

そういった場であるならば当然劇団同士切磋琢磨し来年にはより一層素晴らしい舞台芸術が誕生しているだろう。


 「三方よし」な大博覧会。

近江商人の経営哲学で「売り手よし、買い手よし、世間よし」という教えだ。まさに大博覧会は「観客よし、劇団よし、演劇界よし」の精神にのっていると感じる。

「フェスティバルとしての魅力があるうちは協力したいね」と代表は笑って言ってくれた。


(4)情報社会の中にある「本物」を見つけよう

 現代は極端に情報化した社会だ。

チャンネルひとつで世界を見てまわれ、聞きたいときにダウンロードすればどんな音楽でも聞くことができる。


 舞台芸術が子どもたちにどんな影響を与えるのか?

その問いに代表は、"情報というものに「リアリティ=本物」をあたえることができる"と答えた。


 ・物事にリアリティを与えていくのがアートの仕事である。

 ・本物を子どもたちに与えることが人生を豊かにする。

 ・CDから流れているバイオリンも本物の音を知っていれば、その音から本物の音を補って聞くことができる。しかしCDの音だけでは本物が何かわからない。

 ・アートは現実と「情報」を橋渡しを行ってくれる。


 舞台芸術はその中でも最たるものだ。

眼の前に広がる音、物語、演者の息遣いは決してデジタルではない。かかし座では舞台を見せるだけではない。子どもたちに舞台へ上がってもらい手影絵や体験してもらう。その後に舞台を見ることで、見たものと自身の体験を結びつけていく。

それは、影でも舞台でもセリフでも人間の行為であり、それを実践しているのは人であるという感覚。見るだけでなく主体をもって「見た」という事実は体験を通して経験へと積み重なっていく。リアルな肉体と頭脳が「本物」を作り上げていく。


 極端な「情報」社会だからこそ人との出会いを大切にしたい。

その時に大切になってくるのがたくさんの「本物」と出会えているか人との共感できる心を持てるかになる。その時に架け橋となるのがきっと「アート」であり「舞台芸術」ではないだろうか?



かかし座代表 後藤圭

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